マイコンによる経済学

1991年にロシア語版が出ている(URSS の紹介ページ)。

青木書店から1984年2月29日に出た本(手元の本は1985年7月の第1版第3刷)。viii+308ページと図版8ページ、定価3,300円12。カバーの装釘は根岸俊男氏3。

マイコンと BASIC を使って経済学を学習・教育・研究するためのテキストで、マイコンと経済学をつなぐ「マイコノミックス」という新しい分野を開く試みとしている。NEC の16ビットマイコン PC-9801(N88-BASIC)を主に使い、グラフィックの一部を除いて PC-8801(N88-BASIC)と PC-8001(N-BASIC)でも動くようにしてある4。BASIC の基本とグラフィックの章から始まり、ミクロ経済学、マクロ経済学、産業連関分析、線形計画法とその応用の章と、行列計算の付録がある。巻頭の図版は、PC-9801 で描いたグラフの画面のカラー写真56。収録したプログラムは、フロッピーディスク版(98,000円)とカセットテープ版でも売られていた7。

編著者の久保庭真彰氏は、1949年京都府生まれ。この本が出たころは一橋大学経済研究所の助教授で1、1990年から2012年まで同研究所の教授を務め、2004〜2005年には所長だった。ソ連・ロシアの経済や産業連関分析を研究している8。共著者は、田畑理一氏、長谷部勇一氏、田畑伸一郎氏で、一橋大学大学院の久保庭ゼミナールの4人のプロジェクトチームで作った本。本文はほとんど久保庭氏が書き、プログラムは章ごとに分担して作った49。

1991年には、ロシア語版『Математическая экономика на персональном компьютере』(パーソナルコンピューターによる数理経済学)が出た。BASIC のプログラム54本を収めている1011。

翌年の1985年11月に、同じ青木書店から出た久保庭真彰 編著の本。

  1. 『マイコンによる経済学』(青木書店、1985年7月 第1版第3刷)の奥付と編著者略歴 ↩ ↩2

  2. 「マイコンによる経済学」CiNii Books(2026年10月2日閲覧。「viii, 308p, 図版8p」) ↩

  3. 『マイコンによる経済学』のカバーの袖(「カバー装釘 根岸俊男」) ↩

  4. 『マイコンによる経済学』のまえがき(p.i〜iii、1984年1月1日、久保庭真彰) ↩ ↩2

  5. 『マイコンによる経済学』の目次 ↩

  6. 『マイコンによる経済学』の巻頭の図版「カラーグラフィックの表示例」(「カラーグラビアはPC9801の場合のグラフィックです」) ↩

  7. 『マイコンによる経済学』の巻末の広告「マイコンによる経済学[ソフトシステム]サービス」(奥付の次のページ) ↩

  8. 「久保庭眞彰:自己紹介」久保庭眞彰ウェブサイト(2026年10月12日閲覧) ↩

  9. 『マイコンによる経済学』に添付の青木書店のカタログの「著者紹介」 ↩

  10. 「Математическая экономика на персональном компьютере」CiNii Books(2026年10月2日閲覧。別のタイトルに「マイコンによる経済学」、「перевод с японского」(日本語からの翻訳)) ↩

  11. 「Математическая экономика на персональном компьютере: Пер. с яп.」URSS(2026年10月2日閲覧。「Содержит пакет из 54 программ на Бейсике」) ↩