マイコン入門 : 基礎から遊び方まで

『マイコン入門 基礎から遊び方まで』は、野口新太郎氏の著書。梧桐書院から1978年10月に第1版が出て、1979年12月には第5版が出ている1。198ページ、19cm、680円2。判型は B6判3。

家電製品にもマイコンが組み込まれ、ホビー用としても広がる「パーソナル・コンピュータ〔個人所有のコンピュータ〕時代の到来」を受けて、「素人」でもマイコンの知識が身につくようにし、マイコンを使った遊び方も紹介した本4。章立ては、マイコンの基礎知識、ハードウエアとソフトウエア、BASIC(6800 4K BASIC の文法)、ゲーム、おもな機種と購入のポイント。巻末に、マイコンの組み立てに必要な道具の付録がある5。

本文のイラストは浅野りじ氏と中央デザイン5。

野口氏は、1945年に岡山県に生まれ、1969年に芝浦工業大学電子工学科を卒業した。在学中からコンピューターに取り組み、卒業後はシー・ティー・エスに勤めてコンピューター関係の仕事に携わった。1977年7月には、仙台にマイコンショップを開いている。「マイコンホビイストを自認」していた1。

表紙の写真のコンピューターは、パナファコムの C-15(本体に「PANAFACOM C-15」の文字)。パナファコム(現在の PFU)は、1978年10月に、それまでに独自に開発してきた16ビットのマイクロコンピューターの技術を集めたパーソナルコンピューター C-15 を発表した。1年後には、改良したモデルの C-15E を発表した6。

C-15E は、16ビットのマイクロプロセッサー MN1610A と BASIC を備え、科学技術計算や計測、制御での利用を想定していた。実際には、医薬品メーカーや生命保険会社の店頭・支店の端末として使われた6。

本文で取り上げているパナファコムの製品は、16ビットのマイコンキット L KIT-16。巻頭のカラー口絵「これがマイコンだ!」にも写っている7。

マイコン用語基礎知識

野口新太郎氏の著書。日本放送出版協会のホビーテクニックの1冊。

  1. 『マイコン入門』(梧桐書院、1979年12月 第5版)の奥付と著者略歴 ↩ ↩2

  2. 「マイコン入門 : 基礎から遊び方まで」国立国会図書館サーチ(2026年10月2日閲覧。出版年月 1978.10、198p ; 19cm、680円) ↩

  3. 「マイコン入門 - 基礎から遊び方まで」紀伊國屋書店ウェブストア(2026年10月2日閲覧) ↩

  4. 『マイコン入門』(梧桐書院、1979年12月 第5版)p.9「はじめに」 ↩

  5. 『マイコン入門』p.10〜14 の目次(「本文イラスト 浅野りじ/中央デザイン」は p.14) ↩ ↩2

  6. 情報処理学会 コンピュータ博物館「PANAFACOM C-15E」(2026年10月2日閲覧) ↩ ↩2

  7. 『マイコン入門』の口絵「これがマイコンだ!」と p.177「LKIT-16(エルキット-16)」(「マイコンキットのなかで、ただひとつの16ビットで、パナファコム社の製品です」) ↩