• 書体名: E-13B(資料によって E13B、E 13 B、E13-B とも書く)
  • 制定: 米国銀行協会(ABA)1。字形は ABA の技術委員会がまとめた2。仕組みの開発はスタンフォード研究所(SRI)とゼネラル・エレクトリック(GE)のコンピューター研究所3
  • 種類: MICR(磁気インク文字認識)の書体。数字10字と記号4字4
  • 規格: 国際規格は ISO R 1004-1969 にはじまり1、いまは ISO 1004-1(2013年)5。米国は ANSI X3.2-1963 にはじまり1、いまは ANSI X9.100-202。日本は1971年の JIS C 6251 にはじまり6、いまは JIS X 9002(日本の MICR を参照)

ABA は1958年12月に正式に採用した1。資料によって1956年・1959年とするものもある(開発の経緯の表を参照)。

MICR の仕組みの全体と、もう1つの MICR 書体 CMC-7 との比較は、MICR を参照。

1971年の JIS の解説は、名前の由来を次のように説明している。ABA の技術委員会は、提案された字形に A・B・C・D・E と番号を付けた。E-13B の元の形は5番目なので「E」、文字設計マトリクスの基本区画が 0.013インチなので「13」、“B”は改良の度合いを表す7。

同じ解説の年表では、1957年12月に「E13型字体開発」、1958年3月に「E13A型字体に改良」、1958年11月に「E13B型字体に改良」となっていて、E13 → E13A → E13B と2回改良されている7。

1950年代半ば、米国で小切手の自動処理が始まった。いま MICR と呼ばれている仕組みはスタンフォード研究所が開発し、装置は GE のコンピューター研究所が設計した。E-13B の書体もこのとき開発された3。

ABA の取り組みは1954年に始まった。銀行管理委員会(Bank Management Commission)が、小切手処理の機械化の技術委員会を置いた1。JIS の解説の年表では1954年4月7、1960年の日本の報告書『米国の電子計算機工業 後篇』では1954年4月5日としている8。

ABA は当初、蛍光インクで小切手などに金額を書き込む方式で自動化を始めたが、1956年7月の委員会の報告で、目に見えないという欠点と技術上の不完全さのために中止し、磁気インクに切り替えた9。JIS の解説の年表では、1956年7月に技術委員会が MICR 方式を選んでいる7。『米国の電子計算機工業 後篇』は、1956年7月21日に銀行管理委員会が MICR を承認したと書いている10。1965年に翻訳された米国の『オートメーション・イン・バンキング』も、技術委員会が1956年7月21日の報告書で MICR を推薦したとしている11。

1956年9月には ABA が機械メーカーを集めて技術の詳細を詰め始めた。1958年11月に、OEMC(Office Equipment Manufacturers Committee、事務機器メーカーの委員会)が E-13B を全会一致で ABA に推薦し、ABA は1958年12月に正式に採用した1。

『米国の電子計算機工業 後篇』は、磁性インク文字の読み取りの方法の移り変わりを、3つの段階の図で示している8。第1段階は小切手の裏に印刷した縦線の符号、第2段階は大きな数字「345」を縦の線で走査する図、第3段階は「G.E. “B” Character」「G.E.–IBM “E-13”」「“E-13” Font」などの数字の並び。本文には、スタンフォード研究所の時代には小切手の裏面に印刷した符号を読んで計算機に入力していたが、その後、文字を走査する方法が研究され、ABA の勧告で第3段階のような文字の形に決まった、とある8。

1959年4月に ABA は Publication 147『The Common Machine Language for Mechanized Check Handling』を発行し、1962年、1963年、1967年に改訂した2。小切手処理の機械化のための「共通の機械語」として E-13B の字形と、小切手の上での印字の位置を定めた文書で、見本として、下端に E-13B の MICR ラインを刷った「Check of the Future」(未来の小切手)を載せている12。

1959年の終わりには、Deluxe Check Printers が、磁気インクで印字した小切手を作った3。

ABA が E-13B(あるいは MICR)を採用した年は、資料によって異なる。1956年は MICR という方式を選んだ年、1958年は E-13B を採用した年、1959年は Publication 147 を出した年にあたる。

資料 年代の記述
『Computer』1巻2号(1959年12月) 1956年7月に蛍光インクの方式を中止し、磁気インクに向かう。1959年4月に ABA で正式に発表9
『米国の電子計算機工業 後篇』(1960年) 1954年4月5日に委員会を設置。1956年7月21日に ABA の Bank Management Commission が MICR を承認810
関口茂「文字識別装置」(1968年) MICR は1959年に誕生13
ANSI X3.2-1970 の序文 1954年に開始。1956年9月にメーカーを集める。1958年11月に OEMC が全会一致で推薦し、1958年12月に ABA が正式に採用1
JIS C 6251-1971 の解説 1956年7月に MICR 方式を選択。1958年11月に E13B 型字体に改良。1958年12月に ABA が承認7
Xerox『Generic MICR Fundamentals Guide』(2003年) 1958年に ABA が標準として採用3
ANSI X9.100-20 の序文(2006年、2011年再確認) 1958年に ABA が全会一致で承認2
AusPayNet の仕様書(2017年) 1956年に ABA が MICR の方式を採用し、1958年に E-13B の仕様を承認14

米国の規格委員会 X3 は、E-13B を国の規格にするために MICR の分科会 X3-7 を作り、1963年に MICR の最初の2つの規格を出した1。字形の規格 X3.2-1963 は、1970年10月5日に X3.2-1970 に改訂された。改訂では、元の規格を変えてはおらず、文字の並びの規定をゆるめ、信号レベルの基準の見本の配布元を BAI(Bank Administration Institute)に改め、磁気インクを消したときの残りの信号の規定を足した1。

国際規格は、1961年から1965年にかけての ISO の会議を経て、1969年に ISO 勧告 R 1004-1969 になった。E-13B と、もう1つの MICR 書体 CMC-7 の2部からなる1。JIS の解説の年表では、1962年10月に米国が E13B を ISO に提案し、1966年11月の ISO の賛否投票で日本は賛成した。1968年3月に ISO 勧告の案が、1969年3月に第1004号の ISO 勧告(第1版)ができた7。

その後の改訂と、いまの国際規格・各国の規格の一覧は、MICR を参照。

数字 0〜9 と4つの記号のみの書体。すべての文字は、0.013インチ(0.33 mm)角のマス目を横7×縦9に並べた上で設計されている1516。線は、太い縦線・横線と細い縦線・横線の組み合わせでできている14。1965年の坂井利之の論文は、機械に都合のよいように様式化しながら、人が読める範囲にとどめた字としている17。

  • 字幅: 1・2 は4マス、3・5・7 は5マス、4・6・9 は6マス、0・8 と4つの記号は7マス16。字幅はそろっていないが、文字の間隔は一定(印字の仕様を参照)
  • 字高: 9マス(0.117インチ、2.972 mm)。On-Us 記号は 0.091インチ、Dash は 0.052インチ1516
  • すべての文字は水平の中心線を基準にし、右端をそろえる16
  • 角の半径は、0(ゼロ)を除いて 0.165 mm18

字高の 0.117インチは、ふつうの文字サイズのポイントには合わず、8ポイントと9ポイントの間になる15(PCL では名目上9ポイントのフォントとして扱う。MICR プリンターとフォントを参照)。

4つの記号は、MICR ラインの欄の区切りを示す19。

記号 役割(米国の小切手)
Transit(Symbol 1) 2つの記号のあいだが、支払銀行を示すルーティング番号19
Amount(Symbol 2) 2つの記号のあいだが、セント単位の金額19
On-Us(Symbol 3) 口座番号などの欄19
Dash(Symbol 4) On-Us 欄の中の区切り。読み取りにくいため、読取装置のメーカーは使わないよう勧めている19

記号の呼び方は、国や規格によって少し異なる。カナダの Standard 006 は「Transit Number Symbol」「On-Us Symbol」と呼ぶ20。オーストラリアは、4つの記号を Amount・Domestic・BSB・Dash と呼んでいる14。Domestic は信号レベルの基準(100)になる記号で、米国などの On-Us にあたる21。BSB は、銀行と支店の番号(BSB)の欄の始まりを示し、印字の位置を測る基準になる記号22。

日本の JIS は、14字を「ストローク0」〜「ストローク13」と呼ぶ。数字はその数字の番号で、4つの記号はストローク10〜13(Transit・Amount・On-Us・Dash の順)623。1971年の解説によれば、「ストローク」の代わりに「数字」と「記号」、あるいは「文字」という呼び方も提案されたが、ASA(いまの ANSI)と ISO でも「ストローク」が使われているので、これを採った24。

MICR と OCR の文字の符号を定めた ISO 2033 は、1983年の第2版で E13B の文字を加えた25。数字は 0〜9 の位置(7ビットの符号で 3/0〜3/9)に、4つの記号は 3/10〜3/13 に割り当てている26。日本の JIS X 9010(1984年)も、E13B の14字に同じ位置の符号を割り当てている27。

Unicode では、4つの記号が U+2446〜U+2449 にある(⑆ Transit、⑇ Amount、⑈ On-Us、⑉ Dash)。U+2448 と U+2449 は、文字の名前(OCR DASH と OCR CUSTOMER ACCOUNT NUMBER)が字形と入れ替わっていて、あとから正しい別名「MICR ON US SYMBOL」「MICR DASH SYMBOL」が付けられた28。

  • 文字の間隔: 3.175 mm ± 0.254 mm(1インチに8字)18
  • 文字の傾き: ±1.5° まで18
  • MICR ラインは最大65字で、5つの欄に分かれ、右から左に読む15
  • クリアバンド(MICR の文字以外の磁性体を置かない帯)は、用紙の下端から 5/8インチ(15.875 mm)29

ISO 1004-1 は、E-13B の文字の形と寸法だけでなく、磁気の信号の強さ(信号レベル)と許容差も定めている4。規格の項目は次のとおり30。

  • 文字の形と寸法、文字の間隔と並び、傾き
  • 印字の品質: 輪郭の乱れ、インクの欠け(ボイド)、インクのむら、余分なインク(磁性・非磁性)、紙へのめり込み(デボス)と盛り上がり(エンボス)
  • 信号レベル: 決められた磁気ヘッドで測った、文字ごとの信号の強さ
  • 書類の書式: 基準の辺、クリアバンド、光学式で読むための背景の反射率とコントラスト
  • 印字の耐久性

信号レベルは、On-Us の記号の値を100として(Signal Unit、SU)、文字ごとの公称の値が決められている。印字した文字は、公称の値の50〜200% に収まらなければならない31。

文字 公称の信号レベル(SU) 文字 公称の信号レベル(SU)
1 85 8 105
2 105 9 165
3 85 0 130
4 105 Transit 105
5 105 Amount 70
6 105 On-Us 100
7 75 Dash 67

一方、紙については、磁性の粒子(鉄など)が機械のリジェクトの原因になるので、それを取り除いたか最小限にした紙を使うべきだとし、紙の特性は参考の付属書に回している32。1971年の JIS の解説も、用紙は鉄粉や酸化鉄粉などを含んではならないとしながら、厚さ・密度・坪量などの物性は、読取装置のメーカー・印刷業者・利用者が個々に協議して決めるもので、規格では扱わないとしている33。

インクの成分や、読取装置が文字をどう判別するか(読み取りの方式)は、規格の項目にない30。規格は、印字された結果(形・寸法・信号の強さ)を決めている。

磁化した文字が読取りヘッドの下を通ると、文字ごとに固有の波形が出る。坂井利之の論文(1965年)は、各数字の標準の波形の図と、GE の方式(14字の標準の波形との相関をとり、いちばん値の大きいものを選ぶ)を紹介している。出力の波形は、文字の高さの方向の面積の微分波形に比例する34。

読取装置には、1つのヘッドで波形を読む方式と、小さなヘッドを積み重ねて文字を細かく読むマトリクス方式がある35。マトリクス方式は、1960年代に Burroughs(のちの Unisys)と IBM が開発した36。マトリクス方式の仕組み(IBM 1419 の例)は、MICR を参照。

1960〜70年代の日本の資料に出てくる、主な読取分類装置は次のとおり。

装置 読める字 速さ(1分間) 資料
Burroughs B101 E13B 1,560枚 1961年に三和銀行が導入。ソーター・リーダー37
Bull-GE MR-20 CMC-7(E13B も) — 1965年。クレディ・リヨネが5台を受注1338
IBM 1255 E13B 最高500枚 1969年の IBM システム/3 の周辺装置39
IBM 1419 E13B か CMC7(モデルによる) 最高1,600枚 1970年の解説。13のポケットに分類40
NCR 407 E13B と CMC7 1,200枚 1970年の解説。18のポケットに分類40

1965年の同じ論文は、ドイツの郵政省が E13B・CMC7・CZ13 の3つの書体の読み取りを調べた結果を紹介している。100万字あたりの読み取りの誤りは、E13B が読取装置によって 2.20〜51.46、CMC7 が 0.65、CZ13 が 0.25 だった41。

1994年には、オムロンの布川雅己らが、ファジィ技術を使って磁気波形から E13B を読む小形の読取装置を報告している。1枚に38字を印字した1,000枚で試し、文字単位の認識率は99.9%、誤認識は0% だった42。2004年の論文は、本来は磁気リーダーで読む MICR を、画像から文字認識で読む技術を紹介している43。

E-13B は、米国・カナダ・英国・オーストラリア・香港・インド・日本・台湾などで使われている44。米国では1963年に ASA(いまの ANSI)が ABA の仕様を国の規格にし、英国・カナダ・オーストラリアなども、それぞれの修正を加えて採用した14。1970年の米国の規格の序文は、E-13B の使われている国として、オーストラリア・カナダ・コロンビア・日本・英国・ベネズエラを挙げている1。

カナダの支払いの規格 Standard 006(1992年2月実施)は、小切手の機械言語を E-13B の14字と定めている2045。

小切手のほかに、販促クーポン、クレジットカード、航空券、保険料の領収書、請求書などにも使われている2。

日本では、使用済みの米国の小切手が、ヴィンテージ雑貨の店などで、包装・ラッピング用の素材として販売されていることがある。下はその1枚で、1971年2月に振り出され、支払いを済ませたもの。口座はミシガン州の Gogebic National Bank で、用紙は Deluxe Check Printers が刷ったもの46。

左上の振出人の名前と住所は手書きではなく、MICR ラインの銀行番号・口座番号と一緒に、小切手帳を作るときに刷ってある46。Xerox の解説書も、小切手の印刷業者が作る小切手には、銀行の名前と住所、振出人の名前と住所、MICR ラインなどが入るとしている47。

MICR ラインの銀行番号(0911-0119)は、右上の分数の形の番号(74-119/911)と対応している。右端の金額(0000006340、63.40ドル)は、小切手を受け取った銀行があとから印字したもの46。

日本の規格は、1971年の JIS C 6251「磁気インキ文字読取用字体および印字仕様(E13B)」。E13B の10個の数字と4個の特殊記号の字形・寸法・許容範囲と、印字品質と信号レベルの測定方法を定めている6。原案は日本電子工業振興協会の JIS 原案作成分科会が審議した33。この規格は1980年12月1日に改正され、1987年3月1日に JIS X 9002 に移った。その後も見直し(確認)を受け、2026年6月22日の確認で、いまも有効な規格になっている。対応する国際規格は ISO 1004:19772348。

日本の手形・小切手の MICR は E-13B で、字形と印字の仕様は JIS X 9002(磁気インキ文字読取用字体および印字仕様)が定めている49。

日本の銀行では、1961年に三和銀行が、バローズの小切手分類読取機 B101 ソーター・リーダーを入れた。記事の見出しは「三和銀行で磁気インキ初採用」37。関口茂(1968年)によれば、日本の MICR の第1号機は三和銀行大阪本店に入り、1968年には銀行関係で20台以上になっていた13。

全国銀行協会連合会は1965年4月20日に「MICR方式実施に関する申合せ」を決め、手形・小切手の字型を E13B とした。磁気の印字は ABA の取り決めに従ってクリアバンドに行い、MICR ラインの欄は、右から金額欄(10桁)、自行欄、交換番号欄(4桁ダッシュ4桁の8桁。銀行番号と手形交換所番号)、補助自行欄とした50。小沢暢夫(1966年)は、クリアバンドの中の印字行には54の印字位置があり、右から金額・自行・交換番号・補助自行の4つの欄を設けられると説明し、日本の小切手に E13B で印字した例の写真を載せている51。

東京手形交換所は、1971年7月7日に、それまでの立会交換をやめて MICR 方式に切り替え、MICR ソーター・リーダーとコンピューターによる手形交換を始めた。手形・小切手の金額は、受け取った銀行が MICR で印字する。2002年の解説は、「事務集中センターで金額を集中的に印字している銀行も多くあります」と書いている52。

窓口などで金額を印字する機械として、シャープは1985年に MICR エンコーダー BE-800J などを広告している。「日本銀行協会規格のすべてのフィールドのエンコードができます」とし、MICR の印字と同時に、手形・小切手の処理のプルーフチェックもできた53。

1999年にカシオ情報機器が発売した金融機関向けの手形・小切手集中発行システム「カシオ BACS III」は、MICR トナープリンターで券面を一括で刷るもので、紹介記事は「すでに標準となった全面印刷方式」と書いている54。

システムギアは、1985年に MICR リーダーソーター PDC-651 を、2001年に小切手・手形発行機 PDC-565 を開発し、その後もリーダーソーター ADC-6000(2010年)、ADC-6300(2018年)、海外向けの MICR エンコーダー ADC-410(2020年)を出している55。いまの手形・小切手発行機 ADC-7000 は、金融機関の事務センター向けの集中発行システムで、電子写真方式・600dpi のプリンターで MICR 文字と署名鑑を含む券面全体を刷り、刷った E13B をその場で読み取って確かめる56。

郵便局も、東京手形交換所の MICR 方式に加わった。郵政省は、交換に持ち出す小切手に MICR で印字するため、1970年12月に東京中央郵便局に MICR 印字機を配備した5758。1971年の東京中央郵便局の資金課長の解説によれば、配備したのはイタリアのオリベッティの MICR 印字機(7010型)9台で、金額を打つと同時に加算もできた。MICR ラインの交換番号は、東京手形交換所が1301、政府機関(郵便局)が9900で、同じ解説に載っている東京中央郵便局の小切手の見本の MICR ラインにも、1301 と 9900 が並んでいる。郵便局が交換で持ち帰る証券は、為替証書のように全国に流通するものが主だった59。

いまも、ゆうちょ銀行の定額小為替証書と普通為替証書の下端には、E-13B の MICR の行が刷られている。2026年10月に発行された証書では、どちらも交換番号の欄(4桁・Dash・4桁)の両方に 9900 が入っている60。9900 は、上の1971年の解説で郵便局(政府機関)の共同コードとされていた番号で、いまのゆうちょ銀行の金融機関コードでもある5961。

手形・小切手のほかに、百貨店の商品券にも E-13B の MICR の行が刷られている。全国の加盟百貨店で使える全国百貨店共通商品券では、裏面の右下にある。文鉄・お札とコインの資料館の「全国百貨店共通商品券コレクション」には、130を超える発行百貨店ごとに、券の表と裏の画像が集められている。この商品券は「券面記載の百貨店それぞれが発行者となり、他社百貨店でその商品券を行使された場合、行使された百貨店に代金を弁済する仕組み」になっている62。

各百貨店が独自に発行した商品券にも、MICR の行が刷られたものがある。

E-13B は、まず計算機・銀行の機械化の記事で紹介された。1959年12月の雑誌『Computer』の記事は、ABA が MICR を採用したことを伝え、その活字を「E13A」と書いている9。

一般の新聞でも、1961年に紹介されている。ソニーの井深大は、1961年7月6日の『朝日新聞』のコラム「きのうきょう」で、E13B の数字と記号を図に載せ、米国の銀行の小切手に磁気インクで印字された数字の字体だと紹介した63。

この欄を読んだ読者の問いに答えた7月12日の「読者応答室から」は、磁気インクを、カーボン紙のように磁性体を塗った紙を重ねてタイプを打つと紙に磁性体が付くもの、と説明し、図の数字は米国銀行家協会で決めたもので、9の次の符号は計算のための識別記号で、このような符号が四つある、と書いている64。

1963年の『事務と経営』の藤井修の記事は、ABA の小切手処理の機械化の技術委員会が作った磁気インク文字として、E13B の数字と4つの記号をマス目の上に描いた図を載せている。1958年ごろの米国では年に約100億枚の小切手が振り出されていたことや、初期の読取装置は、字を5つの縦の列に分けて磁化の有無を見るだけの簡単な方法で、2と0、2と4を読み違えることもあったことを紹介している65。

デザインの分野では、E-13B を英字まである書体として紹介したものもある。1970年10月の『レタリング&タイポグラフィ』創刊号の記事「コンピューター文字」は、英字のある Moore Computer を「アメリカ銀行家協会が作った」書体として紹介している66。真覚静子『基本レタリング』(1987年版、1990年の改訂版)も、「MICR-E13B フォント」として英字・数字・記号の見本を載せているが、その書体は Moore Computer67。ABA が決めたのは数字10字と記号4字の E-13B で、英字はない。英字を補った Moore Computer は、VGC(Visual Graphics Corporation)の写植書体。

その後の本では、書体見本の「MICR」として数字が載っている。DTP 用のフォントの見本帳『FONT GUIDE BOOK for DTP No.3 ’96年版』(1996年)は、欧文書体見本の中に「MICR」(M-030)として E-13B の数字の見本を載せている68。『タイポグラフィ・ハンドブック』(2012年)は「OCR/MICR(自動文字認識)」の項で、MICR の専用書体として「ABA が公認した E-13B」と Bull 社の CMC-7 を挙げる69。『SF映画のタイポグラフィとデザイン』(2020年)は、Computer(Moore Computer)の数字の見本に「米国の銀行の小切手で使われている、MICR(磁気インク文字認識)標準の数字」と付記している70。

Xerox の解説書は、磁気文字を刷る方法として、磁気インクを付けた凸版で刷る活版印刷(金属活字、ナンバリングマシン)、小切手用紙の印刷に使うオフセット印刷、活字を磁気インクのリボンの上から打ち付ける方式、レーザープリンターなどのノンインパクト方式、熱転写を挙げている71。E-13B は、はじめは活版印刷やリボンで刷られた。

英国の Monotype の1968年12月の見本「Electronic Reading Founts」(電子読み取り用の活字)は、E-13B(American Bankers Association)を CMC-7・IBM 407-1・OCR-B と並べて載せている。E-13B の Monotype の母型は10ポイントで、字幅は .125インチ。刷り上がりで .013インチの線の太さを出すために2種類あり、F1640 は母型の線の太さが .010インチ、F1628 は .011インチで、活版印刷にはふつう F1628 を使う。見分けられるように、F1640 には字の内側に小さな点を付けた。写植機 Monophoto 用の母型 F1680(線の太さ .012インチ)もあった72。

カナダの Standard 006 の付属書によれば、カナダのほとんどの活字店(type house)が E-13B の活字をそろえていた。活字には2種類あり、校正刷り(reproduction proof)を取るためのものと、活版印刷のためのもので、後者はつぶれを見込んで .001インチ(.003 cm)小さい73。

小切手に刷り込んでおく番号のほかに、金額などはあとから印字する。1967年の日本の解説書によれば、磁気文字を印字する機械には、専用の印字機のほか、計算機や照合会計機(プルーフ・マシン)、宛名印刷機、タイプライターに磁気文字の印字機構を付けたものがあり、酸化鉄を含んだ特殊なインクリボンでクリアバンドに印字する。IBM はこうした機械をインスクライバー(Inscriber)、NCR やバローズはプリンターやエンコーダー(Encoder)と呼んでいた74。

小沢暢夫(1966年)は、E13B を刻印したプラスチックのカードを差し込んで、小切手に支店番号や口座番号を磁気印字する MICR インプリンター(Addressograph-Multigraph の 12-48-3/4 Data Recorder)や、磁気活字を付けた MICR タイプライターを紹介している。タイプライターは、印字の精度を保つために、キーを打つたびに磁気インクのリボンの位置が変わるようになっていた75。

レーザープリンターで白紙の用紙に小切手を刷るようになると、MICR ラインも、用紙の柄や金額・署名と一緒に1回で刷れるようになった76。そうした MICR プリンターは、ふつうのプリンターの印字部を調整し、磁気トナーを使い、デジタル化した MICR フォントを持っている77。

レーザープリンターの MICR フォントには、点(ドット)で字を描くラスターフォントもある。300dpi のプリンターでは、1インチに8字を並べると1字が37.5ドットになるが、半端なドットは刷れない。そこで、37ドットの字を2つ刷ったあとに1ドットの空きを入れて、平均で1インチ8字にそろえる。この方法は、大量に刷る現場で広く使われている78。IBM も、ラスターの MICR フォントは、プリンターの解像度(ペル密度)に合ったものを使うよう求めている79。

MICR フォントは、見た目が E-13B なら何でもよいわけではない。Xerox の解説書によれば、Xerox の MICR フォントは機種ごとに調整してあり、機種の間で取り替えられない80。字形も、小切手処理に使われるさまざまな読取装置で読み取りやすいように調整したもので、4 と 6 は検査機で字幅の警告が出やすいが、検査機の寸法の基準に合わせると、かえって銀行での不読が増えるという81。PCL でこのフォントを呼び出すと、E-13B は 8.00 CPI(1インチに8字)・名目上は9.00ポイントの固定幅のフォントとして扱われる82。小切手が銀行で通らないときに確かめることとして、Xerox 以外から買った、認定を受けていないフォントを使っていないか、フォントエディターで位置を変えていないかを挙げている83。

ゼロックスは1994年に、MICR のデスクトップ・レーザープリンター 4197 II 型を発表した。主な市場は、銀行・保険業界の小切手や為替手形などだった。ゼロックスはそれ以前にも MICR プリンター 9700/9800 シリーズを作っていた。4197 II 型のトナーの開発は、日本の富士ゼロックスのチームが担当した。ゼロックスの担当者は、日本から加わった技術者について「日本の銀行制度がわが国とは異なり小切手を使用していないので、小切手や小切手の処理技術についてまったく知識をもっていなかった」と書いている。1993年の最終試験では、3万2,000回の読み取りで拒絶は1回だった84。

京セラの社史(2000年)も、MICR トナーを使った銀行のチェック(小切手)発行システムを挙げている85。米国では、京セラミタの MICR プリンター FS-3718M が、MICR トナー TK-90HM を使う小切手用のレーザープリンターとして販売されていた86。

HP のプリンター向けに MICR トナーを作っている TROY も、MICR フォントのキットはプリンターの機種ごとに作られていて、どの機種にも合うものではないとしている87。

Windows などで使えるフォントとして販売しているものもある。IDAutomation の MICR E13B フォントは1998年からあり、ISO 1004:1995 と ANSI X9.27-1995 の仕様に合わせて作られた。TrueType・OpenType・PostScript・PCL の形式があり、プリンターの癖に合わせられるように、字幅を5段階、濃さを5段階に変えた24の書体も付いている。読取区分機の Unisys DP500 や IBM 3890 で試したという88。

小切手の印字用のフォントとは別に、E-13B の字形を写したフォントもある。E-13B の14字を収めたフリーのフォントには、GnuMICR と MICR Encoding がある。Typodermic Fonts の Minicomputer も、E-13B の数字と3つの記号を収めている。どれも数字は 0〜9 の位置にあり、記号は GnuMICR と MICR Encoding が英字の A〜D の位置(A が Transit、B が Amount、C が On-Us、D が Dash)に入れている8990。

Eric Sandeen が作ったフォント。冒頭の見本はこのフォント。

  • 作者: Eric Sandeen89
  • 年: 2000〜2003年(フォント内の著作権表示)89
  • ライセンス: GNU General Public License89
  • バージョン: Version 000.300(フォント内の表記「PfaEdit 1.0 : GnuMICR : 10-11-2003」)89

作者は README で、銀行で試したことはないと書いている91。Oracle のユーザーコミュニティには、GnuMICR で印字したテスト用の小切手を銀行(JPMorgan Chase)に出したところ、「Shape / size of E-13B character deviates from nominal measurement.」(E-13B の文字の形・大きさが公称の寸法からずれている)として2回とも通らなかった、という投稿がある92。MICR の印字には、磁気インク(トナー)と、規格どおりの寸法の字形の両方が要る4。

Digital Graphic Labs のフォント(1998年)。フリーウェアとして配布されている90。

Typodermic Fonts(Ray Larabie)の Minicomputer(2017年)は、英字も含む書体。標準の数字も E-13B に似た形だが、OpenType の機能 onum(オールドスタイル数字)を使うと、2・4・5・6・7 が E-13B の字形に切り替わり、E-13B の数字10字がそろう。E-13B の記号のうち、Transit・Amount・Dash の3つを、花形の記号の位置(U+2619 ☙、U+2766 ❦、U+2767 ❧)に収録している。On-Us の記号はない93。ただ、E-13B の字は英字の書体に付け足したもので、形は規格の E-13B とはあまり近くない。1 の下の太い部分が小さく、2・3・7 などは字幅が広く、Dash は太い(上の図)。

E-13B の機械的な形は、グラフィックデザイナーや書体デザイナーの目を引いた。小切手の読み取りとは関係なく、E-13B の数字の形をもとに英字まで作った書体が数多く生まれ、Westminster や Data 70 などは、アーケードゲームの書体にも使われた94。The Encyclopaedia of Type Faces は、E13B の項で「MOORE COMPUTER complements the numerals.」と、数字に英字を補う書体として Moore Computer の名前を挙げている95。

こうした書体は、MICR 書体の欧文の記事にまとめている。

ABA の MICR の承認(p.38)と、1954年の委員会、磁性インク文字の読み取りの方法の移り変わりの図(p.40-41、第26図。「G.E.–IBM “E-13”」などの数字の並び)。

技術委員会が1956年7月21日の報告書で MICR を推薦した理由(p.58-61)。

「MICR 方式」の節(p.188-193)。「E 13 B 文字と原書類」で、E13B の数字と記号(金額項目・自行項目・ダッシュ・交換番号項目)、統一約束手形用紙の記載例、E13B の印字行と印字項目の図、日本の小切手の E13B の印字例の写真。

磁気文字の印字機械(p.44)。専用の印字機のほか、照合会計機やタイプライターに印字機構を付けたもの、インスクライバー・エンコーダーという呼び方。

磁気文字読取装置 IBM 1419 と NCR 407 の解説(p.116-119)。マトリクス方式の読み取りの機構の図。

東京中央郵便局への MICR 印字機の配備(p.140)。

JIS C 6251-1971「磁気インキ文字読取用字体および印字仕様(E13B)」の本文・字形の図・標準印字見本と解説(p.165-183)。名称の由来、制定の経緯の年表、「ストローク」の呼び方。

MICR 印字機(本編 p.278)。

The Encyclopaedia of Type Faces

E13B の項(p.265)。磁気文字認識のための書体としての説明と、E-13B の数字の見本。「MOORE COMPUTER complements the numerals.」と、数字に英字を補う書体の名前も挙げる。1970年版も同じ記載。

「MICR-E13B フォント」の見本(p.87)。英字・数字・記号の見本で、書体は Moore Computer。

「MICR-E13B フォント」の見本(p.85)。1987年版と同じ。

フォント見本帳(p.158)。「MICR」(M-030)の見本。

タイポグラフィ・ハンドブック

「OCR/MICR」の項(p.309)。

文字とタイポグラフィの地平

『レタリング&タイポグラフィ』創刊号(1970年)の記事「コンピューター文字」の再録(p.250)。

アーケードゲーム・タイポグラフィ

「MICR(磁気インク認識)書体」の章の扉(p.130)。MICR と、それをもとにした Westminster・Data 70・Moore Computer・Orbit-B などの解説。

SF映画のタイポグラフィとデザイン

書体見本と解説(スティーヴン・コールズへのインタビュー)。Computer(Moore Computer)の見本の数字に「米国の銀行の小切手で使われている、MICR(磁気インク文字認識)標準の数字」と付記。

  1. ANSI X3.2-1970 (R1976) Print Specifications for Magnetic Ink Character Recognition, American National Standards Institute, 1971, Foreword(「The solution to this problem, commonly known as “E-13B,” was formally adopted by the American Bankers Association in December 1958.」「in November 1958, “E-13B” was the unanimous recommendation to the ABA by the OEMC (Office Equipment Manufacturers Committee)」。FIPS PUB 32-1 に添付されたもの) ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11

  2. ANSI X9.100-20–2006 (R2011) Print and Test Specifications for Magnetic Ink Printing (MICR), Foreword, p.xvi ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  3. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.1-2 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  4. ISO 1004-1:2013, p.1 ↩ ↩2 ↩3

  5. ISO 1004-1:2013 Information processing — Magnetic ink character recognition — Part 1: Print specifications for E13B, Foreword ↩

  6. 「磁気インキ文字読取用字体および印字仕様(E13B)」JIS C 6251-1971、『JISハンドブック 情報処理 1973年版』日本規格協会、1972年、165〜166ページ ↩ ↩2 ↩3

  7. 「磁気インキ文字読取用字体および印字仕様(E13B)解説」JIS C 6251-1971、『JISハンドブック 情報処理 1973年版』日本規格協会、1972年、177〜178ページ(1.1 名称の由来、1.2 制定の経緯。「当初,米国銀行協会(ABA)内の技術委員会で,磁気文字の字形について研究していたときに提案された各種字形について,A,B,C,D,E とアルファベット文字による番号付けが行なわれた。E13B の原形は,5番目のもので,“E”があてがわれた。また,文字設計マトリックスの基本区画が 0.013 インチであることから“13”があてられ,これが E13 の名称となり“B”はその改良度を表わしている。」) ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6

  8. 『米国の電子計算機工業 後篇』日本電子工業振興協会、1960年、40〜41ページ、第26図「磁性インク文字読取方法の発展」 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  9. 福本保彦「V.R.C と Bank Automation」『Computer』1巻2号、総合生産技術研究所、1959年12月、115ページ ↩ ↩2 ↩3

  10. 『米国の電子計算機工業 後篇』日本電子工業振興協会、1960年、38ページ ↩ ↩2

  11. ロバート・S. アルダムほか『オートメーション・イン・バンキング』文雅堂銀行研究社、1965年、58〜61ページ(「一九五六年七月二一日の報告書において委員会は小切手処理に最も適した共通語としてMICR (Magnetic Ink Character Recognition) の採用を推せんした。」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  12. Bank Management Commission, Technical Subcommittee, The Common Machine Language for Mechanized Check Handling(ABA Publication 147), American Bankers Association, 1959(Zachary Nathan Whalen, The Videogame Text: Typography and Textuality, 2008, p.63, 図2-16 による) ↩

  13. 関口茂「文字識別装置」『電気学会雑誌』88巻4号、電気学会、1968年4月、614ページ ↩ ↩2 ↩3

  14. Australian Payments Network, Magnetic Ink Character Recognition (MICR) Technical Specifications, Version 3.3.2, 2017, p.7 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  15. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.4-9(「All of the E13B characters are designed on a 7 by 9 matrix of 0.013 inch/0.33 mm squares」) ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  16. ISO 1004-1:2013, p.11, Figure 15「Character design matrix」 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  17. 坂井利之「文字読取装置と音声用装置」『情報処理』6巻6号、情報処理学会、1965年11月、351ページ(「この文字は E 13 B と呼ばれ,数字 10 と記号四つで第2図に示すように,機械にとって便利なように Stylize されているのが最も大きい特徴であるが,それでも人が認識しうる範囲内にとどめてある.」) ↩

  18. ISO 1004-1:2013, p.2 ↩ ↩2 ↩3

  19. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.4-7〜4-8 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  20. Canadian Payments Association(Payments Canada), Standard 006: Specifications for MICR-Encoded Payment Items, 2024年の版, 4.1 Machine Language(「The machine language used is type E-13B. This consists of fourteen characters.」) ↩ ↩2

  21. Australian Payments Network, Magnetic Ink Character Recognition (MICR) Technical Specifications, Version 3.3.2, 2017, p.57(「the reference peak for the Domestic symbol that is rated at 100」) ↩

  22. Australian Payments Network, Magnetic Ink Character Recognition (MICR) Technical Specifications, Version 3.3.2, 2017, p.26(3.1.4 BSB Field。「The field is opened by a BSB symbol in position 29; this character is always used as the reference character for position.」) ↩

  23. JIS X 9002:1980「磁気インキ文字読取用字体及び印字仕様(E13B)」の図(文字と名称「ストローク 0」〜「ストローク 13」、文字の大きさの表) ↩ ↩2

  24. 「磁気インキ文字読取用字体および印字仕様(E13B)解説」JIS C 6251-1971、『JISハンドブック 情報処理 1973年版』日本規格協会、1972年、178ページ(2. 用語の意味) ↩

  25. ISO 2033-1983, p.11, Annex「Main differences between ISO 2033-1972 and ISO 2033-1983」(「the characters of font E 13 B have been added」) ↩

  26. ISO 2033-1983 Information processing — Coding of machine readable characters (MICR and OCR), p.10, 9 Font E 13 B, Table 9 ↩

  27. JIS X 9010:1984「機械読取り可能文字の符号(OCR及びMICR)」の E13B 図形文字集合の符号表 ↩

  28. Unicode Character Database「UnicodeData.txt」「NameAliases.txt」(2026年10月20日閲覧)。「2448;MICR ON US SYMBOL;correction」「2449;MICR DASH SYMBOL;correction」 ↩

  29. Australian Payments Network, Magnetic Ink Character Recognition (MICR) Technical Specifications, Version 3.3.2, 2017, p.10 ↩

  30. ISO 1004-1:2013 の目次(「Signal level」「Paper」「Permanence of MICR printing」など)。ANSI X9.100-20 の目次も同じ構成で、Part 2(Conformance Testing)に測定の方法がある ↩ ↩2

  31. ISO 1004-1:2013, 11 Signal level, Table 1「Nominal signal level (SU) for each character」(19ページ) ↩

  32. ISO 1004-1:2013, 12 Paper(「Paper should be used from which magnetic particles, such as iron and other ferromagnetic materials, have been eliminated or reduced to a minimum.」)、Annex C(informative)「Paper Characteristics for MICR」 ↩

  33. 「磁気インキ文字読取用字体および印字仕様(E13B)解説」JIS C 6251-1971、『JISハンドブック 情報処理 1973年版』日本規格協会、1972年、183ページ(7. 用紙、8. 原案作成について) ↩ ↩2

  34. 坂井利之「文字読取装置と音声用装置」『情報処理』6巻6号、情報処理学会、1965年11月、352ページ(「文字の中には磁性材料が入っていて,この高さ方向の面積の微分波形に比例したものが出力波形になっている.」) ↩

  35. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.5-5 ↩

  36. Australian Payments Network, Magnetic Ink Character Recognition (MICR) Technical Specifications, Version 3.3.2, 2017, 5.1.2 ↩

  37. 「三和銀行で磁気インキ初採用」『金融財政事情』12巻28号(通巻551号)、金融財政事情研究会、1961年7月10日、14〜15ページ(「三和銀行がこのほど設置した小切手分類読取機は、バローズB一〇一ソーター・リーダーで、小切手面にマグネテイツク・インキで印刷された数字や文字を読み取り、一分間一千五百六十枚のスピードで、小切手を支店別、口座番号順にそろえることができる。」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩ ↩2

  38. 「BULL−GE, CMC−7リーダー・ソーターを開発 三菱事務機械で輸入販売を検討」『Computer Report』5巻7号(通巻79号)、日本経営科学研究所、1965年7月、89ページ。国立国会図書館デジタルコレクション ↩

  39. 「IBM システム/3」『bit』1巻9号、共立出版、1969年11月、87ページ(「磁気文字読取装置(IBM 1255) 1分間に最高500枚の速度で磁気文字データを原票から読み取ったり,原票を分類したりする。」) ↩

  40. 電気学会文字・図形自動認識専門委員会編『電子計算機入力のための文字・図形の自動認識』電気学会、1970年、116〜119ページ(6.2.2「IBM 1419 磁気文字読取装置」、6.26図「磁気インク文字読取機構」、6.27図「位置の正規化」。「各磁気インク文字は70個のマトリクス素子に分割され,判別が行なわれる.」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩ ↩2

  41. 坂井利之「文字読取装置と音声用装置」『情報処理』6巻6号、情報処理学会、1965年11月、356ページ(第5表・第6表) ↩

  42. 布川雅己・原孝志・齋籐ゆみ「磁気波形によるE13B MICR文字認識方式 ファジィ技術による磁気波形からのMICR文字認識方式について」『Omron technics』34巻2号(通巻110号)、オムロン、1994年6月、115〜120ページ(「1枚の媒体の文字認識時間,約0.4s,文字単位での認識率99.9%,誤認識0%がえられた。」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  43. 高橋清・佐藤元「手形・小切手認識技術」『沖テクニカルレビュー』71巻2号、沖電気工業、2004年4月、70ページ ↩

  44. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.1-4 の国別の表 ↩

  45. Canadian Payments Association(Payments Canada), Standard 006: Specifications for MICR-Encoded Payment Items, 2024年の版, 改訂の履歴(「Implemented February 1992」) ↩

  46. 米国の小切手(1971年2月振出、Gogebic National Bank、Deluxe Check Printers 印刷、1971年3月8日の PAID のスタンプ入り)の実物 ↩ ↩2 ↩3

  47. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.1-8(「Financial institution name and address, issuer name and address, check form, company logo, etc.」「The MICR line, containing the account and routing information that is needed to process the check」) ↩

  48. 日本規格協会「JIS X 9002:1980 磁気インキ文字読取用字体及び印字仕様(E13B)」(2026年10月20日閲覧)。履歴「1971-03-01 制定」「1980-12-01 改正」「1987-03-01 被移行」、確認年月日「2026-06-22」、対応国際規格「ISO 1004:1977 (MOD)」 ↩

  49. 高橋清・佐藤元「手形・小切手認識技術」『沖テクニカルレビュー』71巻2号、沖電気工業、2004年4月、68ページ(「MICRとは,磁気インキによる専用の字形の印字を読み取る仕組みであり,JIS X 9002(磁気インキ文字読取用字体および印字仕様)によって,この字形および印字仕様が定められている。この専用の字形が,図2にあるE13Bフォントである。」) ↩

  50. 全国銀行協会連合会「MICR方式実施に関する申合せ」昭和40年4月20日決定(『金融』1968年1月号(250号)、全国銀行協会連合会、1968年、別紙3。「字型 E13Bとする。」「MICR用の用紙とする。」「磁気印字にあたつては、アメリカ銀行協会の取決めにしたがい、クリアバンドに行なうものとし」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  51. 小沢暢夫『電子計算機インプット研究』日本経営出版会、1966年、190〜191ページ(統一手形用紙、図8.2「統一約束手形用紙記載例」、図8.3「E13B 印字行と印字項目」、写真8.1「E13B 印字例」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  52. 光岡豊「経済活動と情報処理の変遷:情報社会環境の変化とマイクロフィルム 第8回」『月刊IM』41巻1号、日本文書情報マネジメント協会、2002年1月、21〜23ページ(国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  53. シャープシステムプロダクトの広告「オフィスニーズへの回答。」『金融財政事情』36巻47号、金融財政事情研究会、1985年12月16日、27ページ(MICR エンコーダー BE-800J・BE-810J・BE-81PR1J・BE-80AF1J。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  54. 「新製品紹介 金融機関向け手形・小切手集中発行システム「カシオ BACS III」」『金融財政事情』50巻40号、金融財政事情研究会、1999年10月25日、59ページ(「MICRトナープリンタによる全面一括印刷」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  55. システムギア「沿革」(2026年10月20日閲覧) ↩

  56. システムギア「手形・小切手発行機:ADC-7000」「手形・小切手集中発行ソリューション」(「MICR 文字のみならず、署名鑑を含めた全面印刷を600dpiの高解像度で再現する専用プリンタを搭載した手形・小切手発行機です。」。2026年10月20日閲覧) ↩

  57. 郵政省貯金局『為替貯金事業概況 昭和45年度』郵政省貯金局、1971年、140ページ「12. MICR印字機の配備」(「同手形交換所に参加している東京中央局においては、持出小切手にMICR印字をして持ち出すこととなったので、同局にMICR印字機を配備した(郵貯一第80号:45.12.18)」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  58. 『為替貯金事業百年史 本編』郵便貯金振興会、1978年、278ページ「MICR印字機」(国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  59. 小熊豊「MICR方式による手形交換について」『郵便貯金』21巻7号、郵便貯金振興会、1971年7月、42〜44ページ(「東京手形交換所の共同コードは1301、政府機関(郵便局)の共同コードは9900です。」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩ ↩2

  60. ゆうちょ銀行の定額小為替証書(払渡票付き)と普通為替証書の実物(2026年10月20日発行、各50円) ↩

  61. ゆうちょ銀行「ゆうちょ銀行の金融機関コードを教えてください。」(よくあるご質問。2026年10月20日閲覧) ↩

  62. 文鉄・お札とコインの資料館「全国百貨店共通商品券コレクション」(券の裏面の画像で E-13B の行を確認。2026年10月20日閲覧) ↩

  63. 井深大「きのうきょう」『朝日新聞』1961年7月6日、東京朝刊、10面(「これは目でも読めるが機械でも容易に読むことが出来るように定められた形なのだ。」「将来は人間の読む字と機械が読む字とが一致し」) ↩ ↩2

  64. 「読者応答室から 磁気インク」『朝日新聞』1961年7月12日、東京夕刊、2面(「あの欄のカットに使われた数字は、米国銀行家協会できめたもので、右端9の次の符号は、計算のための識別記号です。このような符号が四つあるそうです。」) ↩

  65. 藤井修「磁気インク文字読取分類装置」『事務と経営』15巻175号、日本経営協会、1963年12月、80〜82ページ(「すでに述べたように MICRは小切手の分類を第1の目的として 銀行とメーカーの協力のもとに開発された.」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  66. 「コンピューター文字」『レタリング&タイポグラフィ』創刊号、日本レタリングデザイナー協会、1970年10月。誌面はアイデア編集部編『文字とタイポグラフィの地平』(誠文堂新光社、2015年)に再録 ↩

  67. 真覚静子『基本レタリング』鳳山社、1987年、87ページ。同『改訂 基本レタリング』鳳山社、1990年、85ページ ↩

  68. 『FONT GUIDE BOOK for DTP No.3 ’96年版 プリプレスのためのDTPフォント見本帳』プリプレス技術協同組合、1996年、158ページ(M-030「MICR」) ↩

  69. 小泉均編著『タイポグラフィ・ハンドブック』研究社、2012年、309ページ「OCR/MICR(自動文字認識)」 ↩

  70. デイヴ・アディ『SF映画のタイポグラフィとデザイン』篠儀直子訳、フィルムアート社、2020年(スティーヴン・コールズへのインタビュー、書体見本の頁) ↩

  71. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.2-4「MICR printing technologies」(「Common forms of letterpress are: hot metal type, sequential number machines, and ribbon encoders.」) ↩

  72. The Monotype Corporation, Electronic Reading Founts(見本、1968年12月)。Desk Catalog of ‘Monotype’ Faces 所収、Letterform Archive の Tholenaar Collection(Stephen Coles による写真、Flickr)(「Two versions of ‘Monotype’ matrices are available to produce a stroke thickness of ·013” when printed: F1640 with a basic stroke thickness of ·010” and F1628 with a basic stroke thickness of ·011”. The latter is generally used for letterpress.」。2026年10月20日閲覧) ↩

  73. Canadian Payments Association(Payments Canada), Standard 006, Appendix I(2006年6月), 1.3 Letterpress Type(「Most type houses across Canada carry the E-13B font. It should be pointed out that there are two different fonts: one to be used for pulling reproduction proofs and another for letterpress use which is .003 cm (.001”) smaller to allow for normal squeeze.」) ↩

  74. 寺島正朝・篠原靖市『事務の機械化:データ処理と情報検索』産学社、1967年、44ページ(国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  75. 小沢暢夫『電子計算機インプット研究』日本経営出版会、1966年、225〜227ページ(「MICR インプリンター」「MICR タイプライタ」、写真8.35「A-M 12-48-3/4 Data Recorder」、図8.12「A-M 12-48-3/4 E13B 印字例」。国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  76. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.1-5(「On blank security paper, the Xerox MICR printing system can produce the entire check image, including the form, all fixed and variable data, logos and signatures, and the MICR line, in a single pass.」) ↩

  77. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.2-5(「Optimized print engine」「MICR materials package」「Optimized paper handling system」「Digitized MICR font」) ↩

  78. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.4-19(「300 dpi, when divided by 8 characters per inch, results in 37.5 dots per character.」「This algorithm is used extensively in high volume printing installations.」) ↩

  79. IBM「Information on Magnetic Ink Character Recognition (MICR) Fonts」(「If you obtain a raster MICR font, ensure that the pel density of the MICR font resource matches the pel density of the printer.」。2026年10月20日閲覧) ↩

  80. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.4-18(「The fonts are optimized for each product. They are not interchangeable between products.」) ↩

  81. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.6-24(「Digital MICR font designs are optimized for recognition performance in the full range of equipment used in check processing. As a result, some characters—typically the 4 and the 6—are frequently flagged for character width.」) ↩

  82. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.4-20, 表4-2「PCL fixed pitch MICR font characteristics」 ↩

  83. Xerox Corporation, Generic MICR Fundamentals Guide, 2003, p.7-12(「Always use a MICR font.」「Was a non-qualified font purchased and installed from a source other than Xerox?」) ↩

  84. Paul Eakin「信頼できる品質:ゼロックス社は製品コンセプトから生産まで品質をどのように作り込んでいるか」『Engineers』561号、日本科学技術連盟、1995年7月、11〜15ページ(国立国会図書館デジタルコレクション) ↩

  85. 京セラ40周年社史編纂委員会 編『果てしない未来への挑戦:京セラ心の経営40年』京セラ、2000年(「磁気印刷文字認識用(MICR)トナーを使った銀行チェック発行システム」) ↩

  86. Redstart Printers「FS-3718M Kyocera Mita MICR Laser Check Printer」(「The Kyocera Mita FS-3718M MICR Printer is capable of printing 18 pages per minute」「TK-90HM MICR toner」。2026年10月20日閲覧) ↩

  87. TROY Group「MICR Printer Features Overview」(「Each TROY MICR font is designed to be printer specific rather than “one size fits all”.」。2026年10月20日閲覧) ↩

  88. IDAutomation「MICR E13B Font Package」(「In use since 1998」「created according to ISO 1004:1995 and meet the ANSI X9.27-1995 specification」「tested on several MICR readers and sorters, including the UNISYS DP500 and the IBM 3890」。2026年10月20日閲覧) ↩

  89. GnuMICR.ttf(Version 000.300)の name テーブル・cmap(「Copyright (c) 2000-2003, Eric Sandeen. Released under the terms of the Gnu Public License」) ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  90. フォントのファイル「MICR Encoding」(Version 1.02)の name テーブル・cmap。著作権表示「© 1998 Digital Graphic Labs - All Rights Reserved」。添付のライセンス「THIS SOFTWARE IS BEING DISTRIBUTED AS FREEWARE.」 ↩ ↩2

  91. alerque/gnumicr の README(「I have not had this font tested by any bank.」。2026年9月27日閲覧) ↩

  92. 「GnuMICR rejected by bank」My Oracle Support Community(2026年9月27日閲覧) ↩

  93. フォントファイル「Minicomputer」(OpenType、14書体)の name テーブル・cmap ↩

  94. 大曲都市『アーケードゲーム・タイポグラフィ ビットマップ書体の世界』グラフィック社、2020年、130ページ「MICR(磁気インク認識)書体」 ↩

  95. W. Pincus Jaspert, W. Turner Berry, A. F. Johnson, The Encyclopaedia of Type Faces, Blandford Press, 1983, p.265「E 13 B」の項(「A type face designed to meet the needs of magnetic character recognition in automatic cheque and document reading equipment. MOORE COMPUTER complements the numerals.」)。1970年版も同じ記載 ↩