16×16ドット、8×16ドット、8×8ドットの書体が用意されている。8×16ドットは16×16ドットを元にした縦長の字。単純に奇数列だけ・偶数列だけを残したものではなく、この書体に特有の切れ込みと、MICR 書体の特徴である太くなる部分が、8ドットの幅でも残るように調整されている。8×8ドットの字には、切れ込みのデザインは反映されていない。数字は MICR 書体の字形ではない。

ゲーム中では、色の組み合わせを切り替えるアニメーションで、インターレースのように見せる。

大曲都市は『アーケードゲーム・タイポグラフィ』(2020年)で、「〈レイフォース〉の書体は傑作と言ってよい」「Data 70ベースの水際立ったアレンジ」と評価した1。『アイデア』352(2012年5月)のビデオゲームのフォントの特集は、8×8ドットの書体を「もはや手打ちとは思えない超絶技巧フォント」と紹介した2。

AIGA(アメリカのグラフィックデザインの団体)のオンラインマガジン Eye on Design でも、Angela Riechers が『Arcade Game Typography』(『アーケードゲーム・タイポグラフィ』の原書)を紹介する記事で、Data 70 を元にした書体として取り上げた3。

人類に反旗を翻したニューロネットワークシステム「Con-Human」を破壊するため、小型機動兵器「X-LAY」で惑星の中心へ突入する作戦を描いた縦スクロールシューティングゲーム。「ロックオンレーザー」を中心にしたゲームシステムと演出で、2D の描画機能だけの F3 基板の上に、3D 的な世界を描いた4。

  • 稼働: 1994年2月(アーケード)456
  • ジャンル: 縦スクロールシューティング
  • 開発: タイトー熊谷研究所7

著作権表示は1993年だが89、稼働は1994年だった。『ゲームマシン』は、1994年2月22〜23日に幕張メッセで開かれた「AOU’94アミューズメント・エキスポ」10の出展内容の紹介で、「レイフォース」を新製品として掲載した6。業界誌『アミューズメント産業』1994年3月号は、発売日を2月中旬、価格を21万円(標準小売価格)と伝えた5。『ゲームマシン』のヒットチャート「Best Hit Games 25」には、1994年4月1日号で初めて入り、テーブル型TVゲーム機の3位だった11。公式サイトも、アーケード版の稼働を1994年とする4。

一方で、1993年とする資料もある。『アーケードゲーム・タイポグラフィ』は、1993年の作品に分類した1。『日本ネーミング年鑑』(1995年)は、業務用ビデオゲーム機の名称「RAYFORCE」を1993年のものとして収録した12。アーケードゲームのエミュレーター MAME では、日本版のプログラムの版は「Ver 2.3J 1994/01/20」で、海外版には「Ver 2.0O 1993/12/15」の版もある13。

アーケードゲームの専門誌『ゲーメスト』の「’94ゲーメスト大賞」では、編集部特別賞の6作品の1つに選ばれた14。『コンピュートピア』1998年3月号は、「緻密なSF考証と哲学的な宿命論をテーマにした」作品と紹介した15。

のちの『RAYSTORM』(1996年)、『RAYCRISIS』(1998年)とあわせて「RAY シリーズ」と呼ばれ、3作をまとめた『レイズ アーケード クロノロジー』も発売された4。『RAYSTORM』では、「LOCK」の表示にのみ MICR 書体が使われた。

アーケードゲーム・タイポグラフィ

「05 MICR 書体」の章(p.130〜147)。p.142 がレイフォース

アイデア 352(2012年5月)

特集「ビデオ・ゲーム・グラフィック」の「Univers of 8x8 Bitmap: World of Video Game Font」(p.120〜147、構成・文 アイデア編集部、執筆協力 藤本健太郎)。p.147 がレイフォース

GAMEgene Vol.1(2016 SUMMER)

巻頭特集「RAYの軌跡」(p.2〜84)。開発者の座談会「レイシリーズ開発者超ロング座談会」を収録

レイズ アーケード クロノロジー -Switch
レイズ アーケード クロノロジー -PS4
  1. 大曲都市『アーケードゲーム・タイポグラフィ ビットマップ書体の世界』(井原恵子 訳、グラフィック社、2020年)p.142 ↩ ↩2

  2. アイデア編集部 構成・文、藤本健太郎 執筆協力「Univers of 8x8 Bitmap: World of Video Game Font」(『アイデア』352、誠文堂新光社、2012年5月)p.147 ↩

  3. Angela Riechers「Turtles, Tron, and RayForce—Arcade Game MICR Fonts Previewed Our Space Age Future」(Eye on Design、AIGA、2019年12月31日) ↩

  4. TITLE | レイズ アーケード クロノロジー(株式会社タイトー、2026年9月28日閲覧) ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  5. 「NEW PRODUCTS」価格決定製品(『アミューズメント産業』23巻3号、アミューズメント産業出版、1994年3月)p.227。「(株)タイトー/『レイフォース』発売日:2月中旬/価格:210,000円(標準小売価格)」。国立国会図書館デジタルコレクション(個人向けデジタル化資料送信サービス) ↩ ↩2

  6. 「AOU’94アミューズメント・エキスポ PREVIEW」(『ゲームマシン』第467号、アミューズメント通信社、1994年3月1日)p.10 ↩ ↩2

  7. 「レイシリーズ開発者超ロング座談会」(巻頭特集「RAYの軌跡」、構成 安部理一郎、『GAMEgene』Vol.1、アンビット、徳間書店、2016年8月)p.21 ↩

  8. 巻頭特集「RAYの軌跡」(『GAMEgene』Vol.1、アンビット、徳間書店、2016年8月)p.2。アーケード版のタイトル画面 ↩

  9. RAYFORCE - タイトークラシックス(株式会社タイトー、2026年9月28日閲覧) ↩

  10. 「AOU エキスポ94 レイアウト」(『ゲームマシン』第466号、アミューズメント通信社、1994年2月15日)p.3 ↩

  11. 「Game Machine’s Best Hit Games 25」(『ゲームマシン』第469号、アミューズメント通信社、1994年4月1日)p.25 ↩

  12. 『日本ネーミング年鑑』1(1980〜1994)(グラフィック社、1995年1月)p.437。「RAYFORCE レイフォース 業務用ビデオゲーム機の名称。」株式会社タイトー、1993。国立国会図書館デジタルコレクション(該当コマ、個人向けデジタル化資料送信サービス) ↩

  13. MAME のソースコード「taito_f3.cpp」(2026年9月28日閲覧) ↩

  14. 「’94ゲーメスト大賞受賞一覧」(『アミューズメント産業』24巻1号、アミューズメント産業出版、1995年1月)p.106〜107。国立国会図書館デジタルコレクション(個人向けデジタル化資料送信サービス) ↩

  15. 「マルチメディア・コンテンツで遊ぼう 最先端3Dグラフィック技術を駆使したゲーム開発を誇るタイトー」(『コンピュートピア』32巻378号、コンピュータ・エージ社、1998年3月)p.117。国立国会図書館デジタルコレクション(個人向けデジタル化資料送信サービス) ↩